こんにちは、お猿SEです。
今回は、新卒エンジニアの皆さんに向けて、キャリアの初期段階で読んでおきたい技術書を12冊厳選してご紹介します。
エンジニアはもちろん、社会人で仕事の為に本を読む人は少ないので、数冊読んでみるだけでも数年後には絶大な差が出てきます。
私自身、この1年エンジニアとして様々な技術書と向き合ってきた経験から、特に価値のある本を選びました。
基本的な考え方を学ぶ
まずは、エンジニアになる上で知っておきたい基本的な考え方や必須知識について書かれている本を紹介します。
1. 世界一流エンジニアの思考法
新卒エンジニアにとって、技術だけでなく「考え方」を学ぶことは極めて重要です。
本書では、GoogleやAppleなど、世界的な企業で活躍するエンジニアたちの思考プロセスや問題解決アプローチが詳しく解説されています。
日本で実践できている企業はまだ少ないので、本書記載のメンタリティ、心構えを身に付ければ周りと一線を画すエンジニアに近づきます。
私自身、これを読んでいるときはとてもわくわくしたのを覚えており、この著者のようなエンジニアに近づきたいとモチベーションも上がりました。
価格:1760円 |
2. リーダブルコード
プログラムを書く人なら必ず読んでおくべきと言われている超有名な本です。
コードは書ければいい、また動けばいいというものではなく、他の開発者が読みやすく、保守しやすいコードを書くことがエンジニアには求められます。
ではその保守しやすいコードとは?可読性のあるコードとは?といったことが丁寧に解説されているのがこの「リーダブルコード」という本です。
私は今まで3回ほど読みましたが、読み直すごとに新たな発見がある良書です。
リーダブルコード より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニ (Theory in practice) [ ダスティン・ボズウェル ] 価格:2640円 |
コーディングスキルを磨く
先ほど紹介した「リーダブルコード」の次に読んでおきたい、コーディングスキルを磨くための本を紹介します。
3. 良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門
「ITエンジニア本大賞2023」の技術書部門で大賞を受賞した本です。
より成長させやすいコードの書き方と設計を学ぶ入門書として書かれており、本書では実際の悪いコード例がいくつも紹介されているので、良いコードと悪いコードの違いを整理しながら読み進めることができます。
後に保守してくれる人を泣かさないためにも読んでおきたい1冊です。
改訂新版 良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 -保守しやすい 成長し続けるコードの書き方 [ 仙塲 大也 ] 価格:3520円 |
4. プリンシプルオブプログラミング
この本のサブタイトルは、
「3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則」
となっており、実際少しプログラミングをできるようになったころ、チーム開発に慣れてきた頃に読むと、腑に落ちて納得できることがたくさん書かれております。
本書はプログラミングにおいて重要な原則(プリンシプル)について、
- どんな原則があるか
- なぜ必要なのか
- それを実現するには
といったことが分かりやすくまとめられています。
プログラミングを書く人で脱・初心者を目指したいなら読んでおきたい1冊です。
プリンシプル オブ プログラミング 3年目までに身につけたい 一生役立つ101の原理原則 3年目までに身につけたい 一生役立つ101の原理原則 [ 上田 勲 ] 価格:2420円 |
5. Clean Architecture
アプリケーションの設計原則を体系的に学べる名著で、将来的にアーキテクトを目指す方には必読の書となっています。
本書では、保守性の高いシステムを作るために意識しておくべきことが分かりやすく書かれています。
言語やシステム、規模関係なく普遍的な内容を押さえているので早いうちに読んでおきたい1冊です。
Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計 [ Robert C.Martin ] 価格:3520円 |
インフラ・ネットワークの基礎を固める
次は、インフラ・ネットワークの基礎を固めたいときに読みたい本の紹介です。
6. マスタリングTCP/IP 入門編 第6版
Web開発に携わる人であれば、ネットワークの基礎知識は必須です。
本書はネットワークの難しい概念をわかりやすく解説してくれます。
具体的には、TCP/IPプロトコルに代表されるような、ネットワーク上のルール、仕組みを分かりやすい図表を用いながら解説してくれます。
入門編となっていますが、若干難しめの内容もあるので、ある程度ネットワークについての概要を知ってから読むと理解しやすい技術書です。(応用情報技術者試験くらいの難易度です。)
マスタリングTCP/IP-入門編ー(第6版) [ 井上 直也 ] 価格:2420円 |
7. ゼロからわかる Linuxコマンド200本ノック
実務でLinuxを使う機会は非常に多いです。
そんなLinuxを扱うためのコマンドを学ぶのに最適な1冊です。
基本的なコマンドをマスターしておくことで、開発効率が大きく向上するので、本書のノック形式で頭に畳み込みましょう。
ゼロからわかる Linuxコマンド200本ノックー基礎知識と頻出コマンドを無理なく記憶に焼きつけよう! [ ひらまつ しょうたろう ] 価格:2640円 |
セキュリティと設計の知識を得る
Web開発に携わるエンジニアであれば、セキュリティの知識も重要です。
8. 第2版 安全なWebアプリケーションの作り方
セキュリティ意識は新卒時代から持っておくべき重要なスキルです。
そんなセキュリティについて体系的に学ぶことができるのが、本書です。
本書では実践的なセキュリティ対策を実際に手を動かしながら覚えることができ、基礎から応用的な内容までカバーできます。
体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版 脆弱性が生まれる原理と対策の実践 [ 徳丸 浩 ] 価格:3520円 |
9. Webを支える技術
この本もエンジニア界隈では有名な本で、現代のWeb開発に必要な基礎知識がコンパクトにまとめられています。
HTTPをはじめ、Webの仕様や設計などWebを支えている技術について幅広く学ぶことでできる良書で、Web技術の知識を仕上げるためには読んでおきたい1冊です。
Webを支える技術 HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB press plusシリーズ) [ 山本陽平 ] 価格:2827円 |
10. Web API: The Good Parts
良いWeb APIを設計するための大切な考え方について学ぶことができる本です。
Web開発とAPIは密接な関係を持っており、APIを開発するならぜひとも呼んでいただきたい1冊となっています。
Web API:The Good Parts [ 水野貴明 ] 価格:2420円 |
11. 達人に学ぶDB設計書
本書は、データベース設計の基礎から実践的なテクニックまでを学べる本となっています。
DBとは何かというような初学者向けというより、基礎的な知識が身に付きその次へレベルアップしたいときに読みたい1冊です。
価格:3080円 |
12. プログラムはなぜ動くのか
プログラムの動作原理を理解することは、より効率的なコードが書けるように繋がり、その動作原理を詳しく理解するための本となっています。
具体的には、プログラムが動く時にCPUやメモリがどのように機能しているのかといったような低レイヤーの知識を学ぶことができる良書です。
プログラムはなぜ動くのか 第3版 知っておきたいプログラミングの基礎知識 [ 矢沢 久雄 ] 価格:2640円 |
まとめ:継続的な学習のために
今回は、新卒エンジニアが最初の1~3年で読んでおきたい技術書を12冊厳選しました。
ただし、一度に全てを読もうとする必要はありません。
自分が興味ある分野、技術について書かれた本から読んでみてください。
技術書を読むことは、スキルアップの近道です。
さらには、読むだけでなく実際にコードを書いて試してみることも効果的な方法の一つです。
これらの本で学んだ知識を、ぜひ日々の開発作業に活かしていってください。
最後に、今の自分に必要な技術書の選び方についてのアドバイスをまとめておきます。
皆さんの技術力向上に、今回紹介した本が役立つことを願っています!