理系の就職活動(就活)は、多くの学生にとって非常に難しい経験となることがあります。
特に、研究との両立や情報不足など、さまざまな要因が積み重なることで、就活が辛く感じられることも少なくありません。
この記事では、私自身が社会人1年目のシステムエンジニア(SE)として経験した理系就活の辛い理由を基に、これから就活を行う理系学生に向けて、その乗り越え方をお伝えしたいと思います。
理系学生に特有の就活の辛さについて深掘りし、それに対する対策を具体的に紹介します。
就活をうまくいかせるための方法を知ろう!
理系の就活が辛い理由9つ
1. 研究との両立が難しい
理系の学生が最も直面する問題の一つは、「研究と就活の両立」です。
特に大学院生になると、研究が非常に重要な時間を占め、就活に割ける時間がどんどん減っていきます。
実験やデータ解析、論文作成などが一度始まると、深夜まで研究室にいることも珍しくなく、企業説明会や面接に参加する時間を作るのが難しくなります。
自分自身もこの点で悩んだ経験があります。
研究の忙しさに追われる中で、就活に関する情報を集める暇もなく、焦りを感じていました。
研究が最優先になりがちで、就活の準備を後回しにしてしまいがちですが、後で焦ることに繋がるため、早い段階からの計画的な時間配分が大切です。
2. 進学する人が多いと周囲に相談しにくい
理系の学生は、進学する人が多いという現実もあります。
特に大学院進学が一般的で、周りの多くが「研究者」や「博士課程」に進む選択をするため、就活に関して相談できる人が少ないのです。
進学が当たり前のように思える環境では、就活をしている自分が「変わり者」のように感じることもあります。
このような環境では、就活の悩みを共有しにくく、孤立感を感じることも少なくありません。
僕も進学して研究を続けるべきか、就職するべきかで悩み、周囲の友人に相談することができなかった時期があったよ。
僕の場合、外部の就活イベントやSNSを活用して他の就活生と情報を交換したことが、非常に助けになってた。
3. 始めから志望先を絞りすぎてしまった
理系の学生は、自分の研究内容や専攻に強いこだわりを持っているため、就活を始める際に志望先を絞りすぎてしまうことがよくあります。
といった具合に、最初から狭い範囲で求人を絞ってしまうと、選択肢が狭まり、希望する企業から内定をもらうのが難しくなることがあります。
私も最初は、特定の分野に特化した企業にしか興味が持てず、なかなか応募する企業を増やすことができませんでした。
最終的に気づいたのは、理系の学生でも、全く異なる業界や職種に就くことができるということです。
柔軟に視野を広げていくことで、思いもよらないキャリアパスを発見できるかもしれません。
4. 研究室によっては拘束時間が長い
理系の研究室によっては、拘束時間が長くなることが多いです。
特に実験がメインの研究室では、実験結果に時間がかかることがあるため、長時間研究室にこもる必要があります。
このため、就活に割ける時間がほとんど取れなくなり、就職活動をする余裕が無くなってしまうこともあります。
拘束時間が長くなると、就活のペースが遅れ、内定をもらうまでに時間がかかってしまいます。
なので、研究室のスケジュールを見据えて、早期に就活の準備を始めることが重要です。
僕も研究の実験が思うように進まないと1日の拘束時間が長くなって、結果的に就活に手が回らないことがあったな~
5. コミュニケーションが希薄になりがち
理系の学生は、研究や実験に集中しすぎて、学外や他の学生とのコミュニケーションを疎かにしてしまうことがあります。
特に就活が始まると、自分一人で情報を集めなければならなくなり、孤立感を感じることが多々あります。
周囲とコミュニケーションを取ることで、就活のヒントを得られることが多いため、孤立しないように心がけることが大切です。
他の学部生やOB・OGと積極的に話すことで、情報を得ることができるよ!
6. 学んできたこと・研究成果を生かした仕事に就きたい
理系学生は、
「学んできたことや研究成果を活かせる職場に就きたい」
と考えることが多いです。
しかし、そのような職場が自分の希望通りに見つかるとは限りません。
専門性が高いため、自分の研究成果や技術がどこで活かされるのか、仕事選びの基準に迷うことも多くあります。
私自身も、最初は
「自分の研究分野に関連した企業に就職するべき」
と思い込んでいましたが、最終的に選んだのは、自分のスキルを活かせる他の業界でした。
就活はどんな仕事に就きたいのか、どんなスキルを身につけたいのかを再確認するきっかけにもなる!
7. 身近に相談できる人がいない
理系の学生にとって、就職活動を支えてくれる身近な相談相手が少ないことも問題です。
特に進学する人が多い場合、就活に関するアドバイスをくれる人が少なく、情報不足に悩むことが多いです。
また、就活の進め方についても不安が募ります。
そんな時は、大学のキャリアセンターやインターンシップ、OB・OG訪問などが不安を解消してくれるでしょう。
情報源を増やすことが、就活を成功に導く鍵なのです。
僕も最初は就活の進め方に関してアドバイスをしてくれる人が周囲にいなかったから、かなり悩んでいたな~
8. 売り手市場だと思っていたら、思いのほか厳しかった
理系って売り手市場じゃないの!?
もちろんIT人材は足りないの言われてるけど、人気の高いIT企業は一筋縄ではいかないかも…
理系の学生にとって「売り手市場」という言葉は魅力的に感じるかもしれませんが、実際には思ったよりも厳しい状況です。
企業によっては採用枠が限られており、競争が激しくなっているため、スムーズに内定を得ることができないこともあります。
売り手市場だと思っていたけど、実際には面接や選考に進むのが難しいことが多く、厳しい現実を突きつけられたという声もよく聞きます。
売り手市場だとしても、しっかりとした準備と戦略がないと内定をもらうことは難しいということです。
9. 情報が得られにくい
理系学生は、就活の情報を得るのが難しいことがあります。
特に企業の説明会やインターンシップ情報が限られており、情報収集が手間になることが多いです。
インターネットで調べても、情報が偏っていたり、十分に得られなかったりすることがよくあります。
そのため、直接企業とコンタクトを取ることやOB・OGといった人たちからも情報を集める必要があります。
情報収集を徹底的に行うことによって、自分に合った企業が見つかる可能性が高まります。
就活をうまくいかせる方法
1. 研究と就活を両立させる
研究と就活を両立させるためには、計画的に行動することが不可欠です。
研究の合間に就活の準備を進めるため、スケジュール管理を徹底し、就活の最初の段階では面接や企業説明会に積極的に参加するよう心がけましょう。
最初のうちはあまり多くの企業に参加しすぎないようにし、焦らず一歩ずつ進めていくことが大切です。
2. 相談できる人を見つける
進学する人が多いと感じるかもしれませんが、就活をしている人は必ずいます。
SNSや就活イベント、OB・OG訪問などを活用して、他の就活生と情報交換を行いましょう。
就活仲間を作り、励まし合いながら進めることが大きな助けになります。
3. 志望先を柔軟に考える
理系学生は自分の専攻にこだわりがちですが、実は多くの業界や職種で理系のスキルが活かせます。
自分の研究や専攻にこだわりすぎず、異なる業界にも目を向けて柔軟に就職先を探しましょう。
多様な選択肢を持つことが成功のカギです。
4. 情報収集を徹底する
理系の就活において、情報収集は非常に重要です。
企業の説明会やインターンシップに積極的に参加し、情報を収集することが必要です。
また、オンラインの就活イベントや企業訪問を通じて、企業の文化や求められるスキルについても理解を深めましょう。
まとめ
理系の就活は、研究との両立や情報収集の難しさなど、多くの困難が待ち受けています。
難しい理由としては以下の9つを上げました。
そこから、就活をうまくいかせる方法としては、以下の4つを上げました。
計画的に就活を進め柔軟な視点を持つことで、より良い結果を得ることができます。
就活における成功の鍵は、焦らず、正しい準備と情報収集を行うことです。
あなたの就活が実りあるものとなることを心より応援しています。