「Webエンジニアってどんな人が向いているんだろう?」
「IT業界って難しそうだけど、どんなスキルが必要なの?」
Web/ITエンジニアを目指す上で、そんな風に思ったことはありませんか?
Web/ITエンジニアの世界は、日々新しい技術が生まれ進化し続けています。
だからこそ、どんな人がこの世界を活躍できるのかは気になる点だと思います。
そこで今回は、実際にエンジニアとして働いていみて感じたWeb/ITエンジニアに向いている人の性格や身に付けておきたいスキルを9個に絞って、解説していきます。
Web/ITエンジニアに向いている人の性格
性格①.好奇心旺盛で新しい技術に興味がある
好奇心が常にあり、向上心がある人はこの業界では重宝されます。
なぜ新しい技術に興味があるといいのか
なぜ新しい技術に興味があるといいのかですが、それは新しい技術を学ぶことで、より効率的かつ革新的なシステムを構築できる可能性があるからです。
新しい技術は今までの既存技術の上に成り立っているので、勿論既存技術を学ぶことは大事です。
その前提の上で、新しい技術をいち早く取り入れることで、競合他社との差別化を図ることができます。
どのように好奇心を満たすのか?
新しい技術を身に付けるには、日常的に技術ブログやニュースサイトを定期的にチェックする習慣を取り入れるといいでしょう。
他にもオンライン学習プラットフォームを活用する、技術コミュニティに参加する、ハッカソンや勉強会に参加するといったことが挙げられます。
性格②.論理的な思考力や問題解決能力が高い
論理的思考力や問題解決能力があるかは、面接時の話し方やこれまでの活動を話している上でよく見られている観点です。
それほど、エンジニアにとってこの2つの能力は重要です。
論理的思考力の重要性
プログラムは論理的な一連の処理の集まりです。
現在どの処理を追っているのか、どんな条件を考慮する必要があるかなど、論理的思考力を試さる場面は非常に多いです。
大規模なシステム程、プログラムは複雑になり、その複雑な問題を構造的に捉え、解決策を導き出す能力がエンジニアには求められます。
問題解決能力を鍛える方法
残念ながら問題解決能力は短期間で身に付けられる能力ではありません。
今までの日常生活や勉強方法によってもこの能力の差は顕著に表れます。
問題解決能力を鍛えるためには、プログラミングの課題を解く、アルゴリズムとデータ構造を学ぶ、デバッグの練習をするといったことを反復的に行っていくことで少しずつ身についていきます。
性格③.粘り強く、根気強い
どんな仕事でも粘り強く、根気強い性格の人は活躍できると思いますが、それはWeb/ITエンジニアでも同様です。
なぜ粘り強さが必要なのか?
プログラミングは1発で完璧なコードを書くことは難しく、試行錯誤の連続です。
エラーが多発する日もあり、思いどおりに結果が出なかったりすることも良くあります。
そのため、粘り強さ、根気強い性格でないとエンジニアとしてキャリアアップすることは難しいとも言えます。
モチベーションを維持する方法
長期的にモチベーションを維持するには、小さな目標をいくつも設定し、達成感を味わうことが重要です。
詰まってしまったときは、同僚、先輩エンジニアに相談して解決の糸口を見つけ、一つ一つ階段を上っていきましょう。
また、仕事のことだけを考えていると、脳も鈍ってしまうので、プライベートの時間は一旦仕事のことは忘れて、趣味の時間に没頭するといったこともモチベーションを長く保つ上で有効です。
Web/ITエンジニアに必要なスキル
スキル①.プログラミングスキル
言わずもがなですが、プログラミングのスキルはWeb/ITエンジニアとして生きていく上で必須の能力です。
なぜ様々なプログラミング言語を学ぶ必要があるのか
世の中には多くのプログラミング言語が存在し、案件によっても使用する言語は異なるので、多くのプログラミング言語を扱えると武器になるでしょう。
複数の言語を習得することで、より幅広い選択肢の中から最適な言語を選ぶことができます。
いくつもプログラミング言語を扱えるよりも
だからと言って、たくさんのプログラミング言語を習得するために、貴重な時間を多く割いてしまうことはベストな選択とは言えません。
それよりも根本的な部分にある、コンピュータサイエンスなどの知識・技術を身に付ける方がエンジニアとして成長する上で重要なピースでしょう。
なぜならば、多くのプログラミング言語は基本技術の上に成り立っているからであり、基礎がしっかりしていれば、新しいプログラミング言語を使う場面でも必要最低限の時間で身に付けることが可能です。
プログラミング言語の学習方法
プログラミング言語を学ぶには、以下のような方法が有効です。
- オンライン学習サイト(Progate, ドットインストール)
- プログラミングスクール
- 独学(書籍, 動画教材)
スキル②.アルゴリズムとデータ構造
アルゴリズムとデータ構造は、先ほど出たコンピュータサイエンスにも関わるスキルです。
なぜアルゴリズムとデータ構造が重要なのか?
とあるシステムを実装する上で、エンジニアが10人いればプログラミングのコードも十人十色の状態になります。
そんな中、ある程度システムの処理方法やプログラム効率を高めるためにはアルゴリズムとデータ構造の知識が必要で、ここを押さえている人といない人では、同システムでも処理速度は大幅に変わってきます。
現代は扱うデータ量も膨大な数となっており、大量のデータを処理する際に、適切なアルゴリズムとデータ構造を選択することで、処理時間を大幅に削減できます。
スキル③.データベースの知識
IT社会の現代は、多くのデータで溢れており、その情報を格納・保存しているものがデータベースと呼ばれるものです。
なぜデータベースが必要なのか
Webアプリケーションでは、大量のデータを保存し、検索する必要があります。
データベースはそのデータを効率的に管理するためのツールであるため、データベースの情報を自由自在に扱えると、システムでできる幅も広がります。
データベースの学習方法
データベースのスキルを身に付けるためには、以下のような学習方法が有効です。
- SQLの文法を学ぶ。
- リレーショナルデータベース(MySQL, PostgreSQL)を操作する。
- NoSQLデータベースを学ぶ
スキル④.ネットワークの知識
ネットワークが人やデバイスたちを結ぶ上で、重要な技術です。
これがあることで、情報の受け渡しを行うことができます。
なぜネットワークの知識が必要なのか?
Webアプリケーションは、インターネットを通じて世界中のユーザーにサービスを提供します。
ネットワークについての理解が足りないと、システムの動作が遅いアプリケーションや、エラーが頻繁に起こるアプリケーションが出来上がってしまいます。
なので、より安定したシステムを構築するには、ネットワークの仕組みを理解しておく必要があります。
ネットワークの学習方法
ネットワークについて学ぶには、以下のような学習方法が挙げられます。
- TCP/IPプロトコルを学ぶ
- ネットワーク機器の設定を自分で行ってみる
- クラウドサービスを利用する
スキル⑤.OSの知識
OSとはハードウェアとソフトウェアの仲介役として、コンピュータの様々な機能を管理しているソフトウェアのことです。
なぜOSの知識が必要なのか?
全てのプログラムはOS上で動作しており、OSの仕組みを理解しておくことで、プログラムの動作をより根本的な部分から理解することができます。
OSの学習方法
OSについての技術を身に付けるには、以下のような学習方法が有効です。
- LinuxやWindowsの操作方法を学ぶ。
- コマンドライン操作を習得する。
スキル⑥.バージョン管理システムの知識
バージョン管理システムとは、ファイルの変更履歴を記録・管理するツールのことで、Gitが最も広く利用されています。
なぜバージョン管理システムが必要なのか
Web/ITエンジニアは、チームで開発を進めることが一般的です。
チームで開発を行う際に、誰がどこのコードを追加・修正したかといったようなコードの変更履歴を管理することは不可欠です。
その作業を手伝ってくれるのがバージョン管理システムであり、これを用いることで開発効率も向上させることができます。
バージョン管理システムの学習方法
バージョン管理システムについて学習するには、以下のような学習方法が有効です。
- Gitの使い方を学ぶ。
- GitHうbなどのバージョン管理サービスを利用する。
その他のスキル
今回挙げませんでしたが、他にもWeb/ITエンジニアとして欲しいスキルはいくつもあります。
- コミュニケーション能力:チーム開発を行う上で、円滑なコミュニケーションを行うためには必要な能力です。
- 英語力:最新の技術情報は英語で書かれていることが多いです。
- ドキュメンテーション能力:開発したプログラムを他の人でも扱えるように、プログラムの仕様書やマニュアルを作成する能力もあるといいでしょう。
- 学習意欲:IT業界は常に進化しているため、今日使えた技術が明日使えないということは日常的に起こりえます。そのため、新しい技術を学び続ける意欲が大切です。
まとめ
Web/ITエンジニア向いている人の性格や必須スキルのまとめです。
- 好奇心旺盛で新しい技術に興味がある
- 論理的な思考力や問題解決能力が高い
- 粘り強く、根気強い
- プログラミングスキル
- アルゴリズムとデータ構造
- データベースの知識
- ネットワークの知識
- OSの知識
- バージョン管理システムの知識
を今回は挙げました。
他にも欲しいスキル・知識はありますが、この9つを身に付けるだけでも十分素晴らしいエンジニアになれると思います。
最後になりますが、Web/ITエンジニアになるためには、様々なスキルや知識が必要ですが、諦めずに努力を続けることが何よりも大切です。
この記事が、あなたのWeb/ITエンジニアとしてのヒントになれば幸いです。