「サーバー」という単語ついて聞いたことはありますか。
恐らく技術者ではない人も聞いたことがあるかもしれません。
けれど、実際どんな役割や実態についてはよく分からないものだと思います。
今回はそんな「サーバー」というものについて見ていこうと思います。
サーバーとは
サーバーとは簡単に言うと、他のコンピュータやデバイス(スマートフォンやタブレットなど)にサービスを提供するための特別なコンピュータのことを指します。
私たちが普段インターネットを使ってwebサイトを見たり、メールを送ったり、ゲームをしたりする時、それらの背後では必ずサーバーが活躍しています。
例えばYoutubeで動画を見たい時、その動画データはどこから来るのでしょうか?
その答えが「サーバー」です。
Youtubeの動画データは巨大なサーバーや複数のサーバーに保存されていて、私たちが再生ボタンを押すと、そのサーバーからデータが送られてくるのです。
代表的なサーバー
サーバーには様々な役割があり、その用途によって名前を付け区別されています。
代表的なものを以下に紹介します。
webサーバー
webサイトを提供するためのサーバーです。
例えばGoogleやAmazon、ECサイトなども全てwebサーバー上で動いています。
メールサーバー
メールの送受信を管理するサーバーです。
GmailやYahoo!メールなどでメールを送ったり、受け取ったりするときにはこのサーバーが動いており、ここを経由して相手の元へ届けられます。
ゲームサーバー
オンラインゲームをプレイする際に必要なサーバーです。
例えばMinecraftやFortniteなどのオンラインゲームはゲームサーバーのおかげで他のプレイヤーと接続ができます。
データベースサーバー
データを保存し、必要な時に取り出すためのサーバーです。
学校の生徒管理システムや病院の患者データ、ECサイトの会員情報といった管理システムなどに使われます。
サーバーの仕組み
サーバーは常に電源が入っている状態で、24時間365日働き続けます。
これにより私たちは、昼でも夜でもインターネットを利用できるのです。
サーバーの置かれている場所を「データセンター」と呼びます。
データセンターは巨大な建物で、多くのサーバーが並んでおり、冷却装置や常用電源も備えています。
サーバーには強力なプロセッサや大量のメモリ、大容量のストレージが搭載されています。
これは複数のリクエストが同時に来ても処理できるようにするためです。
短時間に大量のアクセスが来るサービスなどでは、複数のサーバーを用意し、レスポンスの時間が短くなるように設計されています。
クライアントとサーバー
サーバーは「クライアント」と呼ばれる他のコンピュータやデバイスとやり取りを行っています。
クライアントはサーバーに対してリクエストを送り、サーバーはリクエストに応じてデータやサービスを提供します。
凄い機能が備わっているサービスも突き詰めると、これの繰り返しを行っているに過ぎません。
クラウドサーバー
最近では「クラウドサーバー」という言葉もよく耳にするようになりました。
クラウドサーバーとは、インターネットを通じて利用できるサーバーのことです。
従来だとサーバーは物理的なハードウェアが必要で、企業それぞれが用意していました。
しかし、サービスの規模などが大きくなるにつれ、サーバーを用意するコストや自身のビジネスロジックに割くリソースが少なくなるなど問題が出てきました。
クラウドサーバーはインターネット上に存在し、必要な時に必要な分だけ利用できるといったもので、上記のような問題を解決してくれます。
Google DriveやAmazon web servicesなどが代表例です。
クラウドについての記事はこちら。
サーバーのセキュリティ
サーバーは多くの重要なデータを扱うため、セキュリティ対策が大切です。
パスワード管理やデータ暗号化、不正アクセスの防止などを行う必要があり、これらを疎かにするとサーバーが攻撃され、データが盗まれたり、サービスが停止したりする危険があります。
そのため多くの企業や組織は、セキュリティ対策チームを持ち、常にサーバーの安全性を監視しています。
また定期的にセキュリティ更新を行い、脅威を遠ざけることに注力しています。
サーバーの将来
サーバー技術は日々進化していて、将来の可能性は無限大です。
AI(人工知能)を活用したサーバー管理や、より高速で効率的なデータ処理を可能にする新しい技術も開発されています。
自動運転車やスマートシティといった未来のテクノロジーは、膨大なデータをリアルタイムで処理するために、高性能のサーバーが必須です。
これらを実現するために、これからも進化は止まらないと思います。
まとめ
サーバーはインターネットを支えるもので、私たちの周りでも様々な場面で利用されています。
webサイトの閲覧、メールの送受信、オンラインゲームから未来テクノロジーまでなくてはならないものです。
これらを少しでも理解できると、インターネットの世界が身近に感じられるかもしれません。
物理サーバー、仮想サーバーに関するお話はこちら。