ネットワークの世界は色んな要素が絡まり合っていますが、その中には基本的な仕組みがたくさんあります。
その中の一つが「MACアドレス」です。
これは普段使っているコンピュータやスマートフォンが、ネットワーク上で互いに識別し合うために必要な情報です。
今回はこの「MACアドレス」が何で、どのように使われるのかについてまとめていきます。
MACアドレスとは
MACアドレス（Media Access Control Address）はネットワークに接続する機器ごとに付与される一意の識別番号です。
いわば、ネットワーク機器における「名前」のようなもので、各機器を他の機器特別するために使われています。
どこで使われるか
MACアドレスは主にローカルネットワーク内で機器を識別するために使われます。
例えば自宅のWi-Fiネットワークやオフィスのネットワークなど、インターネット接続がなくても動作するネットワーク環境で機器（ルータなど）を一意に特定する役割を果たします。
MACアドレスの役割
ネットワーク内のMACアドレスは主に以下の２つの役割を果たします。
データの転送
ネットワーク上でデータが送受信されるとき、データパケットには送信先と受信元のMACアドレスが含まれています。
これにより、データが正しい危機に届けられることを保証しています。
セキュリティ管理
一部のネットワーク機器では、特定のMACアドレスだけがネットワークに接続でいるように制限する「MACアドレスフィルタリング」という機能が用意されています。
これにより、ネットワークのセキュリティを高めることができます。
MACアドレスの構造
MACアドレスは通常48bit(6byte)の長さで、16進数で表現されます。
00:1A:2B:3C:4D:5E
(製造元) (個別番号)このアドレスは2桁の16進数で構成されており、最初の3byteは「OUI(Organizationally Unique Identifier)」と呼ばれ、製造元を特定するための部分です。
残りの3byteはその製造元がその危機に個別に割り当てた番号となっています。
どこで見ることができる？
MACアドレスはネットワーク機器の設定画面や物理的なラベルで確認することができます。
Wi-Fiルータやスマートフォンの設定メニューに入り、ネットワーク設定を確認することで簡単にみることができます。
いくつかの機器では、機器本体に直接ラベルが貼られていることもあります。
変更できるか
MACアドレスは通常ハードウェアに組み込まれているため、変更することはできません。
しかし一部のソフトウェアや設定を使用することで、仮想的にMACアドレスを変更することはできます。
これを「MACアドレススプーフィング」と呼び、ネットワークテストやセキュリティをの研究で使われてることがありますが、許可されていない環境では注意が必要だったりします。
まとめ
MACアドレスはネットワーク内で機器を一意に識別するための情報で、正しく双方で通信を行うにはMACアドレスは不可欠です。
また、ネットワークセキュリティやプライバシーの管理にも関わるので、多少は基本を理解しておくといいでしょう。
以上、MACアドレスのお話でした。