エンジニアとしてキャリアをスタートさせたばかりの頃、多くの新米エンジニアが経験する悩みの一つが、「先輩エンジニアとのコミュニケーションで、言葉がきついと感じること」です。指摘されたり、質問されたりする場面で、
「どうしてそんな言い方をするんだろう?」
「そこまで言わなくてもいいじゃないか」
と思うことがあるかもしれません。特にフルリモートでの勤務が増えている現代では、言葉だけでやりとりをすることが多いため、伝え方に注意が必要です。
今回は、先輩エンジニアが使う「きつい言葉」に込められた本当の意図や背景を解説し、それにどう向き合うべきかについて、エンジニア目線でお伝えします。エンジニアとして成長するためには、それらの言葉の裏にある意図を理解し、冷静に受け止める力が重要です。

男性
先輩からきつい言葉をいわれて、少し落ち込みました…

お猿SE
ほとんどは、明確な回答が欲しい場合で攻撃してやろうとか思っている人は少ないよ!
(本当にコミュニケーションが下手な人もいるけどね…)
きついと感じる言葉6選
今回はネット上などを探してみて、実際に自分が言われたなきついなと思うような言葉を6つ集めてみました。
※ここからは個人の偏見・見解を含みますので、最終的な判断は自己責任でお願いします。
きついと感じる言葉6選
- それどういう意味?
- ちゃんと調べた?
- なんでこう書いたの?
- ごめん、何が言いたいのか分からない
- どうしてその方法を選んだの?
- そのコードで本当に大丈夫?
「それどういう意味?」—実は冷静な確認の言葉
「それどういう意味?」は単に説明が欲しい際に使われることが多いです。
「それどういう意味?」の本当の意味
- 本当の意味
この言葉は、単に「説明してほしい」際に使われますそのため、感情的な意味が込められているわけではなく、冷静に説明を求めているだけのことがほとんどです。時には、質問者自身が完全に理解していないことを確認するための一種の指摘かもしれません。
- どう感じるか
新米エンジニアとしては、「どういう意味?」と聞かれると、「自分が理解できていないから怒られているのでは?」と不安に感じてしまうことがあります。しかし、実際にはただの確認であり、冷静に丁寧に説明すれば何の問題もありません。
- 向き合い方
この言葉には感情が込められていないことが多いので、落ち着いて説明すれば問題ありません。
「ちゃんと調べた?」—自立を促す質問
「ちゃんと調べた?」は自分で調べればわかる内容だから、まずは自分で調べてきてほしいという意味です。そのため、調べた結果分からなかったのなら堂々と「調べましたがわかりませんでした」と言えたら問題ありません。
「ちゃんと調べた?」の本当の意味
- 本当の意味
「ちゃんと調べた?」という言葉には、時に不安や苛立ちが含まれることもありますが、先輩の多くは「自分で調べればわかる内容だから、調べたうえで報告してほしい」という意図を持っています。この言葉は、単に自立性を促しているだけです。
- どう感じるか
「ちゃんと調べた?」という質問に対して、「自分ではもう調べたけど、さらに調べるべきなのか?」という疑問やプレッシャーを感じるかもしれません。しかし、これは自分の成長を促すための問いかけです。
- 向き合い方
この質問に対しては、自分の調査結果を元に説明し、さらに調べるべき点があれば素直に「もう少し調べてみます」と言えばいいだけです。重要なのは、「調べていない」と思われるような発言を避け、積極的に学ぶ姿勢を見せることです。
「なんでこう書いたの?」—考えを説明する機会
「なんでこう書いたの?」はその背後にある理由や意図を知りたいという意味が込められています。
「なんでこう書いたの?」の本当の意味
- 本当の意味
設計レビューやコードレビューでよく聞かれるこの言葉。ここで求められているのは、なぜそのように書いたのか、背後にある理由や意図を説明してほしいということです。決して「お前は間違ったことをしている」と言いたいわけではなく、理論的に説明を求めているだけです。
- どう感じるか
「なんでこう書いたの?」という質問が出ると、最初は自分の思考過程を確認されたように感じて、「自分の考えが正しくないのか?」と不安になることもあります。しかし、この質問は単に確認の意味で、むしろ自分が理論的に正しい理由を話す機会です。
- 向き合い方
このような質問が出たときは、焦らず自分の考えを論理的に説明することが大切です。理由を明確に伝えることができれば、逆に信頼を得るチャンスにもなりますよ!
「ごめん、何が言いたいのか分からない」—伝わりやすい説明が求められている
「ごめん、何が言いたいのか分からない」は、自分の説明が不十分な時に言われてしまうことが多いです。
「ごめん、何が言いたいのか分からない」の本当の意味
- 本当の意味
「何が言いたいのか分からない」という言葉は、あなたの説明が不十分だということを伝えています。先輩は、もっと明確に伝えて欲しいと考えているだけです。これを機に、自分の説明スキルを見直すチャンスです。
- どう感じるか
このフィードバックを受けると、説明ができていない自分に対して恥ずかしさや気まずさを感じるかもしれませんが、それこそが改善のためのステップです。
- 向き合い方
冷静に、自分の説明がどこで分かりにくかったのかを反省し、もう一度相手に伝わるように工夫してみましょう。相手が理解できるように話すことが、あなた自身のスキル向上につながります。
「どうしてその方法を選んだの?」—選択肢と理由を整理する力が試される
「どうしてその方法を選んだの?」は、どうしてその選択肢を取ったのか理由が欲しい際に言われることが多いです。
「どうしてその方法を選んだの?」の本当の意味
- 本当の意味
この質問は、選択肢を整理し、決定した理由を明確にすることを求めています。設計や実装の際に、選択した方法の意図やメリットを説明できることは、エンジニアとしての論理的思考力を高めるために重要です。
- どう感じるか
「どうしてその方法を選んだの?」と言われると、最初は自分の決定が間違っていたのかと思うかもしれません。しかし、ここで求められているのは、論理的に説明する力です。
- 向き合い方
自分がその方法を選んだ理由や背景をしっかり説明できるように整理しておきましょう。選択肢を冷静に分析する力が身につく良い機会です。
「そのコードで本当に大丈夫?」—品質を意識する意図
「そのコードで本当に大丈夫?」の本当の意味
- 本当の意味
「そのコードで本当に大丈夫?」という言葉は、コードの品質や安定性を気にかけている先輩からの確認です。この言葉の背後には、エンジニアとして品質に対する意識を高めて欲しいという思いがあります。
- どう感じるか
「本当に大丈夫?」と聞かれると、自分のコードに自信が持てないことがあるかもしれません。しかし、この質問は、より高い基準を求められている証拠でもあります。
- 向き合い方
コードレビューの際は、品質を意識して、テストケースやバグ対策をしっかりと考えた上で自信を持って提出することが大切です。自分のコードに自信を持てるようになることが、成長の証です。

男性
こうしてみると、深読みせずにそのままの意味でとらえればいい言葉がほとんどだね。

お猿SE
先輩エンジニアとのコミュニケーションで重要なこと
先輩エンジニアとのコミュニケーションでは以下の3点を意識するといいでしょう。
先輩エンジニアとのコミュニケーションで意識するといいポイント
- 感情的にならないこと
言葉がきつく感じるとき、感情的に反応してしまいたくなることがありますが、冷静に受け止めることが成長に繋がります。感情を抑え、意図を理解することが大切です。
- 素直な態度を持つこと
先輩エンジニアのアドバイスには必ず成長のためのヒントが隠れています。それを素直に受け入れ、自分を改善するチャンスと捉えることが重要です。
- リモートワークでの配慮
リモートワークでは、対面でのコミュニケーションがない分、言葉の選び方やトーンが非常に重要です。相手の気持ちを考えた優しく丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
成長するための心構え
先輩エンジニアの言葉がきつく感じることはよくありますが、それはあなたの成長を促すための貴重なフィードバックです。
感情的にならず、冷静に受け止めて改善に繋げていきましょう。そして、常に学び続ける姿勢を持ち続けることがエンジニアとしての成長に大きく影響します。
ただ、本当に意地悪したいだけの性格が悪いエンジニアも存在します。そんな時は、潔く上の人に報告したり、環境を変えることを考えてみましょう。
まとめ
先輩エンジニアの言葉がきつく感じることもありますが、それは自分を成長させるためのアドバイスです。
冷静にその意図を理解し、改善に繋げることで、次第にその言葉が力強い成長の手助けとなります。これからも、自分の言葉に自信を持ち、前向きな姿勢で仕事を進めていきましょう。

お猿SE
他部署の人でエンジニアの人は理詰めしてきそうで怖と思っている人もいるみたい。
お猿SEはいつまでも思いやりの持ったコミュニケーションを心がけたい…