現代のデジタル社会では、私たちは日々大量のデータに触れています。オンラインショッピングで商品を探したり、SNSで友人の投稿を見たりする中で、私たちの操作する情報はすべてどこかのデータベースに保存され、SQLという言語を使って管理されています。
しかし「SQL」と聞いても、初心者にとっては何だか難しそうな印象を持つかもしれません。
この記事では、そんなSQL初心者が抱える「SQLって何?」「どんなデータベースがあるの?」という疑問にお答えし、これからSQLを学び始める方に向けて、わかりやすく解説していきます。

お猿SEの場合、
id:0010
name:お猿SE
sex:男性
like:バナナ
color:brown
みたいな情報がデータベースに格納されているよ!
SQLとは
SQL(Structured Query Language)は、データベースを操作するための標準的な言語です。
RDBMS(データベース管理システム)上でデータやデータベースを制御するための言語で、ユーザやシステムからの命令を受けてRDB(リレーショナルデータベース)にクエリ(問い合わせ)を行い、結果を返します。
SQLは主に4つの操作言語に分類ができます。
データ定義言語(DDL:Data Definition Language)
DDLはデータベースの構造を定義するための言語です。主な命令には、
- CREATE:データベースやテーブルを新規作成
- ALTER:テーブル構造の変更
- DROP:データベースやテーブルの削除
- TRUNCATE:テーブルのデータを全削除
- RENAME:データベースやテーブルの名前変更
などがあり、全てのデータはこれらの操作によって作成されたテーブルというものに格納されていきます。
データ操作言語(DML:Data Manipulation Language)
DMLは実際のデータを操作するための言語で、最もよく使われる命令群です。主な命令は、
- SELECT:データの検索・抽出
- INSERT:データの挿入
- UPDATE:データの更新
- DELETE:データの削除
などがあります。
データ制御言語(DCL:Data Control Language)
DCLはデータベースへのアクセス権限を制御する言語です。最初に権限付与することが多く、そこまで頻繁には使用しません。主な命令は、
- GRANT:ユーザーに権限を付与
- REVOKE:付与した権限の取り消し
などです。
トランザクション制御言語(TCL: Transaction Control Language)
TCLはデータの整合性を保つための言語で、
- COMMIT:トランザクションの確定
- ROLLBACK:トランザクションの取り消し
- SAVEPOINT:トランザクションの中間地点を設定
などがあります。この操作言語を扱う際に絶対に知っておくべきなのが、トランザクションという概念です。
トランザクションについての関連記事こちら。
SQLを用いた代表的なデータベース管理システム(DBMS)
SQLの実装にはいくつか方法があり、それぞれが特定の目的や機能を持ちます。以下にSQLを用いる主なデータベースの種類と概要をまとめます。
MySQL
MySQLは、オープンソースのデータベースで、特にWebアプリケーションとの相性が良いです。特徴としては、軽量で高速、そして豊富なコミュニティサポートが挙げられます。

Oracle Databese
企業向けの大規模システムで信頼性が高いDBMSの一つです。因みにお猿SEが勤務する会社もこちらを使っています。以下のような特徴を持っています。

PostgreSQL
PostgreSQLは高機能なオープンソースDBMSとして知られており、以下のような特徴を持つデータベースです。

SQLite
SQLiteは組み込みデータベースとして人気があり、以下のような特徴を持っています。

Microsoft SQL Server
Microsoft SQL ServerはWindowsプラットフォームと親和性の高いDBMSで、以下のような特徴を持つデータベースです。

SQLの学習をするには
多くのエンジニアがSQLを学ぶ際によく使うリソースを以下に示します。
![]() | スッキリわかるSQL入門 第4版 ドリル256問付き! (スッキリわかる入門シリーズ) [ 中山 清喬 ] 価格:3080円 |

![]() | SQL実践入門──高速でわかりやすいクエリの書き方 (WEB DB PRESS plus) [ ミック ] 価格:2838円 |

SQLのまとめ
SQLは、データベース管理に不可欠なスキルです。特に初心者の方にとって、まずはSQLの基本を理解することが重要です。この記事で紹介した内容を踏まえ、SQLを学んでいくと良いでしょう。
SQLはRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)を操作するために強力なツールであり、様々な種類があります。どれがいいというわけではなく、どれも一長一短であり、用途に合わせた使い分けができるようになることが重要です。
上記のようなのデータベースの理解と使用方法を学ぶことは、データ管理と分析のスキルを向上させるために非常に重要です。学習にはいくつかの案がありましたが、私自身自の手を動かして確認していく方法が一番頭に残りました。(どんな学習でもそうですね。)
今回少し出てきましたが、DBMSの1つであるRDBMSについての関連記事はこちら。