【即実践可能】ソースコードの読むコツ – エンジニアキャリアを加速させる最強の解析メソッド

大規模プロジェクトのソースコードを解析するコツ プログラミング

プログラミングを学び始めた頃、少しのコードを理解するのにも苦労することが多かったのではないでしょうか。自分が書いたコードでも、「どこで何をしているのか?」と悩むことがあるでしょう。

しかし、時間が経ち成長していくと、他のエンジニアが書いた大規模なコードを読んで理解する機会が増えてきます。特にチームでの開発が増えると、その機会が増えてきますが、最初に触れる大規模なコードベースはとても圧倒されることもあります。

実際、私も初めてのチーム開発で、大量のコードを読み解くことに非常に苦労した経験があります。しかし、何度もその経験を積んでいく中で、効果的な読み解き方アプローチを学び、それらを活用することでどんな複雑なコードも理解できるようになりました。

この記事では、大規模なコードベースを効率よく理解するためのコツや、実践的なアドバイスをお伝えします。プログラミングを始めたばかりの方でも、自信を持ってコードを理解できるようになるためのステップを一緒に見ていきましょう。

ソースコードを読み解くための基本ステップ

本記事では、ポイントを4STEPに分け解説していきます。

ソースコードを読み解くための基本ステップ
  • プロジェクトの全体像を把握する
  • 主要なディレクトリとファイルを確認する
  • エントリーポイントを見つける
  • コードのフローを追う

プロジェクトの全体像を把握する

最初に行うべきなのは、プロジェクトの目的や全体的な概要を理解することです。

いきなりコードを網羅しようとしても、効果的に進めることはできません。プロジェクトの目指すゴールを理解することが、コード全体を読むうえでの最初の道しるべとなります。

  • 何のためにこのコードが存在しているのか
  • どういった機能を実現するためのものか

を理解することが、後々のコード理解に大きな助けとなります。

そのためREADMEファイルドキュメントがあればそれらを読むことが最初のステップです。これらの資料には、プロジェクトの背景や達成しようとしている目的、コードの概要が記載されています(恐らく)。特に、READMEファイルにはプロジェクトが解決しようとしている問題や、提供する機能の概要、依存関係が記載されていることが多いです(思いやりある人がいた場合)。

お猿SE
お猿SE

READMEが白紙状態、ドキュメントを探してもないなんてことはよく聞く話…

主要なディレクトリとファイルを確認する

次に、プロジェクトのディレクトリ構造を確認します。

中・大規模なプロジェクトでは、コードが複数のディレクトリに分かれていることが一般的です。どのディレクトリにどのようなコードが含まれているのかを把握することは、効率的に理解を進めるために非常に重要です。

例えば、以下のようなディレクトリが存在することが多いです。

ディレクトリ内の意味
  • src:ソースコードが含まれるディレクトリ。
  • tests:テストコードが含まれるディレクトリ。
  • docs:プロジェクトのドキュメントが含まれるディレクトリ。
  • config:設定ファイルや環境設定が格納されるディレクトリ。

もし、MVC(Model-View-Controller)アーキテクチャを採用しているプロジェクトであれば、ModelViewControllerなどのディレクトリが存在することもあります。

ディレクトリ構造を理解することで、どの部分に注目すべきかが見えてきます。例えば、バックエンドのロジックが含まれるファイルを見つけた後、その中でデータベースとのやりとりを担当している部分をピックアップしていけば効率よく学べます。

エントリーポイントを見つける

プロジェクトには、コードの実行が開始されるエントリーポイントが存在します。たとえば、Webアプリケーションの場合、main 関数index.js ファイルがエントリーポイントになることが多いです。

このエントリーポイントを見つけることで、コードがどのように実行されるのか、流れを掴みやすくなります。特にアプリケーションがどこで起動し、どのように処理が進んでいくのかを理解することは、コード全体を把握するための第一歩です。

コードのフローを追う

エントリーポイントや自分が理解したい部分を見つけた後、実際にコードのフローを追ってみましょう。ここでは、以下のことを意識することが重要です。

コードを追う時に意識すること
  • 関数やメソッドの呼び出しの順番を追う。
  • それぞれの関数やメソッドが何をしているのかを理解する

最初はすべてを完璧に理解しようとせず、大まかな流れをつかむことを目指します。その後、少しずつ詳細な部分に進んでいくと、効率的に理解できます。焦らず、時間をかけて少しずつコードの全貌を把握していきましょう。

効率的なコードリーディングのコツ

ここからは、コードを読む際に役立つ効率的なコツをいくつか紹介します。

効率的なコードリーディングのコツ
  • コメントを活用する
  • デバッガを使用する
  • 簡単な部分から理解する

1. コメントを活用する

他の開発者が書いたコードには、コメントが多く含まれているはずです。特に関数やメソッドの上に記載されているコメントには、そのコードが何をするものかを簡潔に説明している場合が多いです。コメントを見逃すことなく、きちんと読むようにしましょう。

もちろん、コメントがない、もしくは意味不明なコメントが書かれていることもありますが、コメントは理解を深める上での大きな助けになります。コメントの内容を手掛かりにして、コードの動作や意図をつかむことができます。

2. デバッガを使用する

デバッガは、コードの実行フローをステップバイステップで確認できる非常に強力なツールです。特に、複雑なロジックを含む部分や動作を確認したい部分では、デバッガを使用して実際の挙動を確認することで、理解を深めることができます。

ブレークポイントを設定して、コードが実行される過程を確認し、変数の状態を見ながら、実際にどのようにコードが動いているのかを追いかけてみましょう。

3. 簡単な部分から理解する

最初から難解なビジネスロジックや複雑な部分を理解しようとすると、挫折しがちです。まずは、比較的簡単な部分から理解し始めるのがベストです。シンプルな部分でコードの構成や流れを掴んだ後、徐々に複雑な部分に取り組んでいくと、無理なく理解が進みます。

ソースコードを読む際の心構え

ソースコードを読む際の心構えもまとめておきます。

ソースコードを読む際の心構え
  • 忍耐強く取り組む
  • 助けを求める
  • 継続的な学習

1. 忍耐強く取り組む

ソースコードを読み理解するという行為は時間がかかるものです。最初からすべてを理解しようとせず、少しずつ着実に進めていくことが大切です。慌てず、一歩ずつ着実に進んでいくことが理解への近道です。

2. 助けを求める

もし一人で理解するのが難しい場合、同僚や他のエンジニア、コミュニティに助けを求めるのも有効な手段です。自分一人で悩んでいるより、他の視点や経験を得ることで、新たな理解の扉が開けることがあります。

3. 継続的な学習

コードを読む力は、時間をかけて経験を積んでいく中で向上していきます。最初は難しく感じるかもしれませんが、継続的に他のエンジニアのコードを読むことで、確実にスキルが向上します。新しい技術やパターンを学んでいけば、より効率的にコードを書くことができるようになり、理解も深まっていきます。

まとめ

他人が書いたソースベースを読み解くことは、最初は難しそうに思えるかもしれませんが、正しいアプローチと心構えを持つことで、確実に理解できるようになります。プロジェクトの全体像を把握することから始め、コードの流れを追っていくことで、徐々にその動作を理解することができます。

焦らず、忍耐強く取り組むことが大規模なコードを理解するための鍵です。そして、継続的に学習を進めていけば、やがて複雑なコードでもスムーズに理解できるようになるので、辛抱強く継続していきましょう。

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