はじめに
プログラミングというと、難しそうで敷居が高いイメージの方もいると思います。
しかし、子供から大人まで誰でも楽しみながらプログラミングの第1歩を踏み出せるプログラミング言語があります。
それが「スクラッチ(Scratch)」という言語で、今回はこのScratchについてまとめていきます。
Scratchとは
Scratchは、MITメディアラボの「Lifelong Kindergarten Group」が開発したプログラミング言語です。
子供たちにプログラミングの基本を楽しく学んでもらうために設計されています。
基本的には「ブロック型」のプログラミング言語で、直感的な操作が可能なので、プログラムの基礎を理解するのに最適です。
直感的なブロック型プログラミング
Scratchの最大の特徴は、その「ブロック型」プログラミングです。
プログラムの命令をブロックとして視覚的に表現し、それをドラッグ&ドロップで組み合わせることで、プログラムを作成します。
例えば、キャラクター(スプライト)を動かしたり、音を鳴らしたりする命令が用意されており、プログラミングの基本概念を直感的に理解、そして論理的思考力が磨くことができます。
Scratchの基本操作
Scratchの画面構成
Scratchの画面は大きく分けて「ステージ」「スプライトエリア」「スクリプトエリア」の3つに分かれています。
ステージはプログラムの実行結果が表示される場所、
スプライトエリアはプログラムで操作するキャラクターやオブジェクトの表示、
スクリプトエリアはプログラムのブロックを組み合わせる場所
というようになっています。
スプライトの選択と操作
スプライトは、Scratchで操作するキャラクターやオブジェクトです。
デフォルトで用意されているスプライトを選ぶこともできますし、自分で描いたり、インターネットから持ってきたりもできます。
スプライトには、様々な「コスチューム」(見た目)や「音」を追加することができ、さらに多様な表現が可能です。
スクリプトの作成
スクリプトは、スプライトがどのように動くかを決定します。
スクリプトエリアには、動き、見た目、音、制御などのカテゴリごとにブロックが用意されています。
これらのブロックを積み重ねることで、スプライトに様々な動作をさせることができます。
「前に10歩進む」という動作をするには、動きカテゴリから「10歩前に進む」ブロックを選び、スクリプトエリアにドラック&ドロップすることで実現できます。
プログラムの実行と修正
スクリプトを作成したら、ステージでプログラムを実行してみます。
実行結果を確認することで、必要に応じてスクリプトを修正していきます。
Scratchはプログラムを試しながら調整することができるので、エラーが出ても気軽に修正できます。
プログラムのアイデアとプロジェクト
Scratchを使って様々なプロジェクトを作成することができます。
簡単なゲームやアニメーションなどがあり、うまく工夫すれば「ブロック崩し」や「シューティングゲーム」などを作成することができます。
自分が考えた通りに動作することは、プログラミングの楽しさを知るための第1歩なので、色んなものを作ってみるといいでしょう。
Scratchを活用するためのリソース
Scratchの公式サイト(https://scratch.mit.edu/)には、豊富なチュートリアルやプロジェクトのサンプルが揃っています。
また、Scratchのコミュニティに参加することで、他のユーザーとアイデアを交換いたり、アドバイスを受けたりすることができます。
この様に初心者でも安心して学べる環境が整っています。
まとめ
Scratchは、プログラミングの基礎を楽しく学べるツールです。
直感的なブロック型のプログラミングで、プログラムの基本概念をしっかりと理解することができ、エンジニアになる上でも大切な論理的思考力というものが身に付きます。
自分だけのゲームやアニメーションを作成することで、プログラミングの楽しさを実感できると思うので、初心者の方などはぜひ一度試してみてほしいです。