PHPのテンプレートエンジンは何がある？

はじめに
テンプレートエンジンとは
PHPで代表的なテンプレートエンジン3選
まとめ

はじめに

PHPは強力で柔軟なプログラミング言語です。

そんなPHPですが、テンプレートエンジンというものを使う事で、更に効率的なきれいなコードを書くことができます。

それだけでなく、コードの再利用性やメンテナンス性も向上してくれます。

今回は、そんなテンプレートエンジンについての概要と代表的なものについて見ていきます。

テンプレートエンジンとは

テンプレートエンジンはPHPとHTMLを分離し、コードの再利用性と可読性を向上するためのツールです。

テンプレートファイルに変数や制御構造を埋め込むことによって、動的なコンテンツを簡単に生成することができます。

これによって、デザインとロジックを明確に分離し、保守性が高いコードを書くことが可能になります。

PHPで代表的なテンプレートエンジン3選

以下に、PHPで使える代表的なテンプレートエンジンについて述べていきます。

Twig

概要
TwigはSymfonyフレームワークで使用できるテンプレートエンジンです。

シンプルで使いやすく、高速なパフォーマンスが特徴です。

セキュリティ対策やデバッグもしやすいという理由で人気を集めています。
　

基本的な使い方
Twigを使って変数を表示する簡単なコードを見ていきます。

このコードでは、’exmaple.twig’テンプレートに’title’と’message’という変数を渡しています。
　

テンプレートファイル(example.twig)

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <title>{{ title }}</title>
</head>
<body>
    <h1>{{ message }}</h1>
</body>
</html>

　
PHPファイル(index.php)

require_once '/vendor/autoload.php';

$loader = new \Twig\Loader\FilesystemLoader('path/to/templates');
$twig = new \Twig\Environment($loader);

echo $twig->render('example.twig', [
    'title' => 'Twig Example',
    'message' => 'Hello, Twig!'
]);

Blade

概要
BladeはLaravelフレームワークで使用できるテンプレートエンジンです。

シンプルでありながら強力なテンプレートエンジンで、Laravelの他の機能とシームレスに統合されます。

基本的な使い方
Bladeを使って変数を表示する簡単なコードを見てみます。

このコードでも’exmaple.blade.php’テンプレートに’title’と’message’という変数を渡しています。
　

テンプレートファイル(example.blade.php)

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <title>{{ $title }}</title>
</head>
<body>
    <h1>{{ $message }}</h1>
</body>
</html>

　
PHPファイル(index.php)

require 'vendor/autoload.php';

use Jenssegers\Blade\Blade;

$blade = new Blade('resources/views', 'cache');

echo $blade->render('example', ['title' => 'Blade Example', 'message' => 'Hello, Blade!']);

Smarty

概要
Smartyは長い歴史を持つテンプレートエンジンで、非常に柔軟かつ強力です。

Smartyも処理速度が優れており、他には機能拡張が容易であったり、プラグインの種類が豊富であるといった特徴を持ちます。

基本的な使い方
Smartyを使って、変数を表示する簡単なコードを見てみましょう。

このコードでは、example.tplテンプレートに’title’と’message’という変数を渡しています。
　

テンプレートファイル（example.tpl）

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <title>{$title}</title>
</head>
<body>
    <h1>{$message}</h1>
</body>
</html>

　
PHPファイル（index.php）

require_once '/vendor/autoload.php';

$smarty = new Smarty;

$smarty->setTemplateDir('path/to/templates');
$smarty->assign('title', 'Smarty Example');
$smarty->assign('message', 'Hello, Smarty!');

$smarty->display('example.tpl');